その金は本物か。家でできる見分け方と、偽物でよくある特徴 ― 磁石・刻印・重さで順に確かめる【2026年版】

2026年10月16日 · 24'Seven by R.Support

結論から。家で分かるのは「怪しいかどうか」までです。磁石に付いたら合金かメッキの疑い、刻印に GP・GF があれば表面だけが金。この2つで、売りに行く前に大まかな見当が付きます。確かな答えは、お店の比重計と試金石で出ます。家で傷を付けて確かめる必要はありません。


① 磁石に付くか。付いたら、合金かメッキの疑い

金は磁石に付きません。プラチナも銀も付きません。本体が磁石に引き寄せられたら、鉄を含む合金か、鉄やステンレスの土台に金のメッキをかけた物の疑いがあります。

  1. 品物を平らな所に置く
  2. 磁石を本体にゆっくり近づける
  3. 引き寄せられるか、持ち上がるかを見る
  4. ネックレスは、本体のチェーンと留め具を分けて試す

ここで、2つの例外を知っておきます。

② 刻印はどこにあり、どう読めばよいですか

指輪は内側、ネックレスとブレスレットは留め具の近くの小さな板、ピアスはポストの部分にあります。文字は1〜2ミリと小さいため、明るい窓辺でルーペを使って見ます。

読み方の要点

GP・GF・HGE は、表面だけが金

刻印に GP・GF・HGE が付いていたら、中は別の金属です。GP は金メッキ(Gold Plated)、GF は金張り(Gold Filled)、HGE は厚めの金メッキを指します。

「K18GP」のように、18金の文字が先に付いていても、18金の地金ではありません。金としての値段はほとんど付きません。刻印を読む時は、数字の後ろまで必ず見ます。

③ 色と重さの感じは、どう見ればよいですか

純金は、ずっしり重い金属です。同じ大きさなら、鉄のおよそ2.5倍の重さがあります(金の密度は約19.3 g/cm³、鉄は約7.9 g/cm³。理科年表などに載っている物性の値です)。手に載せた時に、見た目より軽く感じる物は、中が別の金属の疑いがあります。

ただし、18金は銀や銅を混ぜているため、純金より軽くなります。混ぜる金属で変わるため、18金の密度は一つの数字に決まりません。手の感覚だけで本物と決めることはできません。

色で見る時の注意

④ 刻印が無い・読めない時は、どうしますか

刻印が無いだけでは、偽物とも本物とも決められません。お店で調べてもらいます。

本物でも刻印が無いことは、よくあります。

反対に、刻印があっても本物とは限りません。K18 と打った偽物も出回っています。だから刻印は、最後の答えではなく、最初の手がかりとして使います。

お店では、こう調べます

方法何を見るか品物への影響
比重計空気中と水中で量った重さの差から、密度を出す。純金やプラチナなら、密度の値で見当が付く傷は付かない。中が空洞の物や、石の付いた物は測りにくい
試金石石に品物をこすって金の線を付け、薬品を落として反応を見る目立たない所に、ごく小さなこすり跡が残る
X線の分析器表面に X線を当てて、含まれている金属の種類と割合を読む傷は付かない。表面の情報が中心で、厚いメッキの奥は読みにくい

家で試金石や薬品を使うのは、やめておきます。傷と変色が残るうえ、薬品の扱いに注意が要ります。地金の値段は重さで決まるため小さな傷は響きにくいのですが、ブランド品や石の付いた物では金額に影響することがあります。

⑤ 家でできることの限界と、お店で確かめる流れ

家で分かるのは、磁石と刻印と手の感覚による「見当」までです。そこから先は、お店の道具で確かめます。流れはこうです。

  1. 磁石に付かないことを確かめる(付いたら、売る前に心づもりをしておく)
  2. 刻印を読み、K18・750・Pt900 などの品位をメモする。GP・GF が付いていたら、地金としては扱われないと心づもりをしておく
  3. 重さを 0.1g まで量ってメモする
  4. 品位と重さから、地金の目安を出しておく
  5. お店で、比重計や試金石で確かめてもらい、提示された金額と目安を見比べる

品位と重さが分かったら、地金の目安を自分で出しておきます。重さと品位を選ぶだけで、田中貴金属の当日のリサイクル価格から計算します。石・ブランド・デザインの分は入りません。登録は要りません。

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持ち物や当日の流れ、手数料の確かめ方は、貴金属買取に持っていく物と注意点にまとめています。

実際に査定に出すなら

確かめてもらう先には、店頭に持ち込む形、家に来てもらう形、送って査定してもらう形の3つがあります。本物かどうかを目の前で確かめたいなら、向いている形は限られます。複数の買取の形(店頭・出張・宅配)を比べて、納得した選び方をこちらで書いています。

買取の形を比べて、納得して選ぶ店頭・出張・宅配の違いと、確かめておく点

よくある質問

Q. 金は磁石に付きますか。
付きません。金・プラチナ・銀は磁石に付かない金属です。本体が磁石に付いたら、鉄を含む合金か、別の金属にメッキをかけた物の疑いがあります。ただし、ネックレスの留め具やバネの部分は別の金属で作られていることがあり、そこだけ付いても偽物とは限りません。また、磁石に付かない金属はほかにも多いため、付かなかったから本物とも言えません。

Q. 刻印はどこにありますか。
指輪は内側、ネックレスやブレスレットは留め具の近くの小さな板、ピアスはポストの部分にあることが多いです。文字が小さいため、明るい所でルーペを使って見ます。K18・750 は18金、K24・999 は純金、Pt900 はプラチナです。

Q. K18 の刻印が無い物は、偽物ですか。
刻印が無いだけでは判断できません。古い物、海外で作られた物、サイズ直しで刻印の部分を切った物は、本物でも刻印が無いことがあります。反対に、刻印があっても本物とは限りません。確かめるには、お店の比重計や試金石、X線の分析器で調べてもらいます。

Q. GP・GF と書かれている物は、金ですか。
表面だけが金です。GP は金メッキ、GF は金張りで、中は別の金属です。K18GP のように18金の文字が付いていても、18金の地金ではありません。金としての値段はほとんど付きません。

Q. 家で金に傷を付けて確かめてもよいですか。
やめておきます。試金石や薬品を使う方法は、傷と変色が残ります。地金の値段は重さで決まるため小さな傷は響きにくいのですが、ブランド品や石の付いた物では金額に影響することがあります。お店で調べてもらう時は、目立たない所で小さく行われます。

まとめ

家でできる見分け方は、順番に3つです。

#見ること分かること
①磁石に付くか付いたら合金かメッキの疑い。留め具は別の金属のことがある。付かなくても本物とは限らない
②刻印の位置と読み方K18・750 は18金、Pt900 はプラチナ。GP・GF・HGE は表面だけが金
③色と重さの感じ純金は重い。こすれた所から別の色が出たら表面だけの疑い。色だけでは決められない
④刻印が無い・読めないそれだけでは決められない。お店の比重計・試金石・X線で調べてもらう

家で分かるのは見当まで、確かな答えはお店で。その前に重さと品位をメモし、目安を出しておけば、お店の答えを落ち着いて聞けます。

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