2026年10月17日 · 24'Seven by R.Support
夜の十一時。商談の帰りの電車で、同僚から写真が届いた。先方の部長と並んで撮った一枚で、名刺入れを胸の前に持った自分が笑っている。
何気なく指で広げた。眉と眉の間に、薄い毛が橋のようにつながっている。視線を下に落とすと、鼻の穴から黒い毛が一本、はっきりと出ていた。
今日の相手は、初めて会う人だった。向かい合って一時間、机をはさんだ距離は一メートルも無い。話している間、相手の視線は目元と口元に集まる。あの毛は、その一時間ずっと見えていた。
誰にも言われた事が無い。だから、今日だけではないと分かる。先週の商談も、先月の挨拶も、同じ顔で座っていた。38歳になるまで、ずっとこうだったのかもしれない。この記事は、その夜に読む物として書きました。
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結論から。眉と鼻毛は、相手が気づいても口に出さない所です。だから自分で見つけるしかなく、見つける仕組みが無いと何年でも続きます。直すのは意志ではなく、仕組みです。毎朝30秒の習慣を1つ足し、月に1回写真を見返し、道具を洗面台に置く。この3つを、今日から始められます。
手入れを怠けていたわけではありません。気づく機会が、仕組みとして無かっただけです。理由は3つあります。
服のほつれや、歯に付いた青のりは、親しい人なら教えてくれます。けれど鼻毛と眉は別です。指摘した側が気まずくなるので、黙って視線を外します。商談の相手なら、なおさら言いません。
だから、気づいた人が何人いても、本人には一度も届きません。言われた事が無いのは、無かったからではなく、言えない所だからです。
洗面台の鏡は、正面から見る物です。顔をまっすぐにしていると、鼻の穴の中は見えません。眉の間のつながりも、正面からは薄く見えます。
一方、向かいに座る相手は、少し下から、少し横から見ています。鼻毛が見えるのは、その角度です。自分が毎日見ている角度に、問題は映りません。写真が初めて、相手の角度を見せてくれます。
気づくのは、たいてい外です。会社のトイレの鏡、電車の窓、商談の後の写真。その場に道具はありません。家に帰る頃には忘れています。
思い出しても、引き出しの奥の小さなはさみを探すのが面倒で、明日にします。明日も同じです。気づきと道具の間に距離があると、何も起きません。続いていたのは、この距離のせいです。
3つの理由に、1つずつ対応します。どれも、今ある生活に小さく足すだけです。
歯を磨いた後、鏡に顔を近づけて、あごを上げます。鼻の穴と、眉の間を見ます。出ていれば、その場で整えます。これで30秒です。
新しい習慣は、すでにある習慣の後ろに付けると続きます。「歯磨きの後」と決めておきます。朝の時間を新しく作る必要はありません。
自分では見えない角度を、写真が見せてくれます。月の初めに、その月に撮られた写真を3枚だけ見ます。商談の記念、社内の集合写真、家族との一枚。顔を拡大して、眉・鼻・耳の順に見ます。
耳は、鏡では一番見えにくい所です。耳の縁から出た毛は、横に座った相手には見えています。写真の見返しは、鏡の死角を埋める作業です。
引き出しにしまうと、使いません。歯ブラシの横に立てておきます。目に入る場所にあれば、毎朝の30秒が回ります。
選ぶ基準は2つです。水で丸洗いできる事。毛くずが刃に残ると、次に使うのが嫌になります。もう1つは USB で充電できる事。乾電池が切れると、買いに行くまで止まり、そのまま放置になります。鼻・眉・耳を1台で整えられる物なら、洗面台に置く道具が増えません。
全部足しても、初日が7分、その後は毎朝30秒です。商談の一時間に比べれば、短い時間です。
洗面台に置く1台として、この記事で基準にした「水で洗える・USB で充電できる・鼻と眉と耳を1台で整えられる」の3つを満たす物を1つ添えます。
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鼻毛・眉・耳毛を1台で整える電動エチケットカッター。レビュー4,149件。1,980円(記事を書いた時点の表示)。水洗いができて、USB で充電します。鼻用の回転する刃と、眉を整えるためのアタッチメントが付いています。
鼻・眉・耳を1台で整えるエチケットカッターを楽天で見る →道具は、何でも構いません。大事なのは、明日の朝に歯ブラシの横に立っている事です。今ある物で始めて、届いたら置き換える。その順番で十分です。
Q. 鼻毛は、はさみと電動のどちらで整えますか。
どちらでも整えられます。はさみなら先の丸い物を選び、明るい所で鼻の穴から出ている毛だけを切ります。電動は中に入れて回すだけなので、毎朝30秒の習慣に向いています。どちらを選ぶ場合も、大事なのは置き場所です。引き出しの奥ではなく、歯ブラシの横に立てておきます。
Q. 眉は、どこまで整えればよいですか。
形を変える必要はありません。見るのは2か所だけです。眉と眉の間でつながっている毛と、眉の輪郭から長くはみ出している毛です。この2つを整えるだけで、写真で目に付く所は収まります。細くしたり、形を作ったりはしなくてよいです。
Q. 毎朝30秒で、本当に足りますか。
見るだけで終わる日がほとんどです。歯磨きの後に鏡へ近づき、顔を上げて鼻の穴と眉の間を見ます。何も出ていなければそこで終わりです。出ている日だけ、その場で整えます。毎日見ているので、長く伸びる前に気づけます。
Q. 人に教えてもらう方法はありますか。
先に頼んでおく方法があります。信頼できる同僚か家族を1人決めて、気づいたら言ってほしい、と先に伝えておきます。頼まれていない人は言えませんが、頼まれている人は言えます。写真の見返しと合わせると、自分では見えない角度を2つの方法で補えます。
写真を見た夜は、落ち込む夜ではなく、気づけた夜です。明日の朝、歯磨きの後に30秒。それだけで、次の商談の写真は違う顔で写ります。
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